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第99話 死んでたんだもの。 ページ15

七瀬「何コレ」
ケイジ「良い加減降りてくれないかな…」
見事ケイジさんを盾にしてケイジさんの上に着地した私は、まず周囲を確認した。
敵らしきモノなし、壁に穴が1つ。
首輪を引っ張る謎の力はなし。
周囲にはたくさんの蝶。
ケイジさんの背中から降りて、蝶を1匹捕まえる。
日本の国蝶、オオムラサキだ。
ケイジ「イテテ…蝶がたくさん舞ってるねぇ。」
七瀬「さっさと脱出しましょう。下手したら私達がいなくなってんの気付かれてないんですよ。」
ケイジ「そうだねー。でも脱出経路がなぁ…」
七瀬「…あの穴しかないですよね。」
蝶を踏み潰さないように壁の穴に近づく。
七瀬「入りますか。」
ケイジ「えぇ…本当に入るのかい?」
七瀬「そうするしかないじゃないですか。」
ケイジ「オレは体格的には入れないけど大丈」
七瀬「大丈夫っしょ。」
ケイジ「テキトーだな…」
穴に頭だけ突っ込んで、中の安全を確認する。
中はオオムラサキの幼虫らしき大量の青虫が飼育されていた。
青虫たちの中にはサナギもいる。
ケヤキが1本と低木がたくさん生えている。
七瀬「うーわキッショ(棒)」
手も入れてでんぐり返しで中に入る。
…………。
早速青虫を1匹踏み潰した。
七瀬「…うぇ…」
つかなんでそこにいんだよ。なんで土の上にいんだよ。潰しちまったじゃねーか。
ケイジ「中は何が…あー…これは気持ち悪いね…」
七瀬「脱出に繋がる何かはあるんですかねこれ…」
青虫に気を付けながら奥に進む。

低木が少なくなってくると同時に、周りが暗くなってきた。
そして青虫を踏み潰す心配もなくなってきた。
ケイジさんなんか言ってるけど聞こえねーわ。どうしよ。
ケイジ「ーーーーーー!」
よし。無視しよう。
聞こえねーんだしゃーない。
辺りが完全に暗闇にのまれた頃、スポットライトに照らされた机が出現した。
机の上には…

…………。




_____「ねぇ、




聞いてる?」




うん。



_____「……



ど う し て 私 を 殺 し た の ?」


七瀬「…だって、」




死 ん で た ん だ も の。




声にはしない。




声にはならない。




だって…死んでたんだもの。



…本当に。

第100話 脱出方法(ケイジside) +感謝→←第98話 壁



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夢海☆ - こんちゃ〜初見っす☆主人公ちゃんのちょっと無愛想な感じ?ツンツンしてんのすごい好き…w (2022年7月13日 22時) (レス) @page37 id: 9fa1b4957f (このIDを非表示/違反報告)
曼陀羅華 - レイさん» 作者です。取り敢えずコメントありがとうございます( ^ω^ )自分が作ったヤツ読み返してて最初の方クソみたいだなとか最近スランプ気味だなとか考えてましたが、素敵だとか言ってくれるとすごく嬉しいです!更新頑張ります!(*'▽'*) (2021年8月22日 10時) (レス) id: 77bc4160b0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - こんにちはー初見です。最初から全部見てきました。五月雨さんの方の作品も全て見てきましたどーも。どちらのお話もすっっごく良かったです!素敵すぎてヤバイです((語彙力 お話の更新待ってます!無理の無い程度に頑張ってください。長文失礼致しました。 (2021年8月21日 23時) (レス) id: ce04a66a94 (このIDを非表示/違反報告)
曼陀羅華 - 如月 霞梛さん» リア友って言っちゃってごめんなさいね(^o^)お盆休み期間でもコメは見に来るしコメくれる人を罵るようなコメは全力で潰しに行くのでご安心を。応援ありがとうございます!頑張りますね! (2021年8月11日 11時) (レス) id: 77bc4160b0 (このIDを非表示/違反報告)
如月 霞梛(プロフ) - こんにちは!リア友の如月です!ココ最近塾やら英検の勉強で全然見なかったので、めっちゃ更新してましたね。これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月11日 0時) (レス) id: dc74666ec7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Valeria | 作成日時:2021年6月12日 18時

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