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+story(想起) ページ29
昼、少し肌寒い季節の中、Aは待ち合わせをしていた。
何時もの様なセーラー服では無く、春色のワンピースに身を包み、つばの広い帽子を被る。
軽い足取りで待ち合わせ場所まで歩いた。
「あ、いたいた」
そこに立っていたのは、自分と同じ髪色の男。
此方に気が付く。が、表情が変わらないところが彼らしい。
「行くか」
「うん!」
今日は久々の休日。それも、二人の休日が揃ったのは何ヶ月ぶりか。
毎晩の様にBARでは会っているが、兄妹だけで出掛けるのは本当に久々だ。
「最近仕事はどうだ?」
「うーん…久々の休日何だから、仕事の話はよそうよ。
それより、もっと楽しい話をしよう」
「それもそうだな」
Aが笑って云えば、織田も納得したように頷いた。
「なら、学校はどうだ」
「学校、かぁ…そうだね、楽しいよ」
そう云うAの顔は、少し元気がないように見えた。
が、織田はそれには気付かず、「そうか、善かった」と表情を変えずに応じた。
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年5月27日 19時