【呪術廻戦】青い春番外編２【五条悟成り代わり】

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コップに水を注いで、一気に喉に流し込んだ。ちょっとだけ温い。けど喉がカラカラだったあたしにとっては喉が潤えば何でも良かった。……ここでよく、傑が料理をしていた。

　
自分であまり自覚はないけれど、二人に言わせればあたしは所謂世間知らずというやつらしい。

仕方ないじゃん、家にいた時はコンビニなんて行かせて貰える訳なかったし、ジャンクフードなんて食べさせて貰える筈もないし。

そんなあたしが今やカップ麺やハンバーガーを知ってるのは、傑と硝子のお陰だ。体に悪いからってあんまり頻繁には食べさせて貰えなかったけど。

アンタらはあたしの親かっての。血の繋がったうちの両親より親らしいと思う。知らないけど。
　



「……あ、賞味期限切れてるじゃん」
　



お腹が空いてた訳じゃないけど、何となく冷蔵庫を開けたら、賞味期限切れのプリンを見つけた。冷蔵庫の明かりで一瞬目を細める。眩しい。

蓋には大きく夏、と書いてある。これはあたしが間違って傑の物を食べちゃったりすることが良くあったから、こうしようという結論に至った。それからはあたしもマジックで自分のものに名前を書いた。

まぁ二人が間違ってあたしのものを食べるなんてことは殆ど無かったんだけど、あたしだけ書かないっていうのは仲間外れみたいな感じがして嫌だから。今思えば子供すぎるだろ。
　

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