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「はぁ!?何でこんな所に呪霊が」



 
ここに入った時には彼女と傑と私しか呪力元はいなかった筈だ。

少し考えて、気付く。一つの可能性。それは、



 
「ぅあっ!?」



 
解決策を出す前に体がふわりと宙を舞う。受身をとる余裕もなく、叩きつけられた背中が痛くて起き上がるのにも一苦労する。
 



「っ、やっぱ、ね……」
 



その相手。



 
「手荒な真似してごめんね、でもこうする他なかったんだ」


「何で……出てたんじゃなかったの――傑」



 
けほっ、と咳き込みながらもゆっくりと起き上がる。別にこれくらいどうってことない。戦闘態勢を取ると、余裕を崩さず笑みを湛える彼が目に映る。


いつの間にか周りは沢山の呪霊でいっぱいだ。だけどどれも精々準一級。私達の戦いに邪魔になるやつはいな――
 



「いっ、?」



 
トスッ、と音がして、ぷつりと意識は途切れた。
 
 


__________
 



「はーぁ、やっと倒れた。もうやだ此奴」


「お疲れ様。大丈夫だったんだね」


「毒のナイフ掠ったけど平気。ありがとね、傑。伝わってよかった」



 
倒れるAを二人で見下ろす。

最後に手刀を入れたのは呪術師のAだ。溜息を吐いて彼と合流する。


二人が別れる最後、彼女が耳打ちしたのだ。自分一人でやるよりも、二人でやった方が効率がいい。あんなに沢山の呪霊を出したのは、手刀の為の彼女の呪力を悟られないように、だ。



 
「毒のナイフ?彼女そんなもの持ってたのか?」


「うん、でも自分のじゃないって言ってたから、どっかの呪詛師から取ったんじゃない?毒は本物だったけど効力はあんまりなかったから。死ぬ演技してやった」
 



Vサインをして見せれば、彼は呆れた顔で笑い、「そうか」とだけ言った。




「……ねぇ、傑」


「何?」


「このまま、私と一緒に高専に帰らない?」
 

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みるくてぃー(プロフ) - 琥珀さん» そう言って頂けて本当に嬉しいです...!ありがとうございます! (2021年2月19日 18時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - みるくてぃーさんありがとうございます!呪詛師五条と呪術師五条ちゃんのバトルめちゃめちゃ良かったです!本当にありがとうございました! (2021年2月19日 16時) (レス) id: 29eff10e9f (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - ミラさん» いえいえ!毎回リクエストやコメント糧になってます…!!リクエストありがとうございます!書いてみますね! (2021年2月19日 11時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - リクエスト叶えてくださりありがとうございました!みるくてぃーさんほんとに私も拙い語彙力からこんな神作品を作ってくださるなんて凄すぎて…またリクエストなのですが、本日更新された作品の逆バージョンが見たいです!原作にif五条呪詛師ちゃん襲撃が見たいです! (2021年2月19日 0時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 琥珀さん» コメント、リクエストありがとうございます!書いてみます! (2021年2月12日 22時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2021年2月1日 20時

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