【HP】きみらは青春でできている。《賢者の石》 (ページ28)

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「改めて、レギュラス・ブラックです」

まだ二人は口を開いている。その顔があまりにも似ていて、Aはふふっと笑ってしまった。

「えっ、その...」

「Aの旦那と言った方が良いですか？」

「えっ！？A先生結婚してたの！？」

微笑んで言うレギュラスに、ロンが大声を出す。隣のハーマイオニーは呆れ顔だ。

「あのね、貴方先生の左手を見たことないの？」

「普通見ないよ！」

「そう、色々聞きたいことはあるでしょうけれど、それはまた今度。

彼には今までは授業の裏方をやっていてもらったの。他の生徒には内緒よ」

Aが人差し指を唇に当ててしー、のポーズをとった。

二人は顔を赤らめて頷いた。

それから三日後。ハリーが目を覚ました。

丁度ダンブルドアもそこに居合わせていて、Aと彼はハリーにその後何があったのかを聞かせる。

「あと...その、もう一人男の人がいた筈なんですけど。僕の見間違いじゃなければ」

彼女があっという顔をしたのを見て、慌てて付け足した。頭がおかしい人だと思われたくなかった。

「見間違いなんかじゃないわ、ハリー。あのね、もう話しちゃうけど、アークは人間なのよ」