【HP】きみらは青春でできている。《賢者の石》 (ページ15)

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At dinner ページ15

事件はある日突然起こった。

夕食時、姿が見えなかったクィレル教授がばたばたと大慌てで大広間に入ってきたのだ。

「トロールが...地下室に...お知らせしなくてはと思って」

言うなりクィレルは倒れてしまった。皆はクィレルのことよりもトロールの方に気を取られて、大騒ぎだ。

漸くダンブルドアが鎮め、監督生を筆頭に寮に戻るよう言った。

A達教師はトロールの方に向かう。ただ一人セブルスだけは、四階に向かっていった。

A達がトロールを追って女子トイレに着く頃には、ハリーとロン、ハーマイオニーがそこに居た。

「三人とも、どうしてここに...」

Aが思わずミネルバの後ろから声を上げる。

生徒がトロールに殺されたなんてこと、あってはならないだろう。

ハーマイオニーは、怒るミネルバに、恐る恐ると言った風に話し出す。

「まぁまぁミネルバ、三人とも怪我がなくてよかったじゃない」

「それはそうですが...！」

「じゃあMsグレンジャーは五点減点、二人には五点ずつあげたらいいわ」

ミネルバはそれなら、と溜息を吐き、つかつかと去っていった。

それに続いて、まだよろよろした様子のクィレルとセブルスが出ていく。ただ、Aと黒猫姿のレギュラスだけは残っていた。