【HP】きみらは青春でできている。《賢者の石》 (ページ13)

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ハリーは早くも友達が出来ていたようで、食べながらグリフィンドールの生徒と楽しげに話している。

よかったと安堵しながら、Aはゴブレットを傾けた。

夕食が終わると、ダンブルドアが注意事項を述べ、それから生徒は寮に戻って行った。

部屋に戻ると、Aは大鍋を出して何かを作り初める。

「いつもすみません」

「ううん、いいの。何回も作るうちに得意になったし」

Aが作っていたのは、レギュラスの毒を少し弱める薬だった。

最初のうちはセブルスに協力して貰い、材料を分けてもらいながら作ったものだ。

「はい、出来たわ」

「ありがとうございます」

ゴブレットに入った、あまり美味しそうとは言えない色の液体をレギュラスは飲み干す。

飲んだ後、苦い顔をしたのをAがくすくすと笑った。

「そういえば、明日は飛行訓練がありますね」

「あぁ、そうね。ハリーは心配ないだろうけど」

ハリーが生まれたばかりの時、シリウスは子供用の箒の玩具をあの子にあげたことがあったが、流石はジェームズの息子、既に乗りこなしていた。

「楽しみね。...怪我人が出ないといいけど」

この後、手首を折る子が出るのを知らないAは、そう言った。