【Harry Potter】Q (ページ6)

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彼女の思うところページ6

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変身術の授業に向かう途中で、Aは誰かに軽くぶつかった。

よろけたAを、隣にいたシリウスが咄嗟に支える。

「あっ、ごめんシリウス」

「いや、気をつけろよ」

すぐに途切れた短い会話だったが、それをジェームズは聞いていたようだ。

少しだけ前を歩いていたジェームズが顔だけ振り返ってニヤニヤしながら私達を見ている。

「...何よ」

「いやぁ？別にぃ」

Aは恥ずかしそうに素っ気なくジェームズに言う。

「あ、エバンズ」

それ以上ニヤニヤ顔でジェームズに見られたくなかったのか、彼女は前を歩くリリーを指さして言った。

案の定すぐに反応し、彼は声をかけに行った。

「あっ！エバンズー！」

「...＿＿」

「A、どうしたの？」

魂が抜けたような顔をしているAに、ピーターが聞く。

「ううん、何でもない」

またいつものようにリリーにあしらわれたジェームズは、彼女が見えなくなるまで彼女のことを見詰めていた。