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彼女は知っている ページ5
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「あれ、ジェームズは？」
談話室に入ってきたリーマスが辺りを見回しながら聞く。
グリフィンドール談話室には、暖炉の火が燃える音と、Aが静かに本を捲る音だけが響いていた。
Aは本から顔を上げて、目線を少し上げて考える動作をした。
「あー...多分またエバンズにちょっかい出しに行ったと思うよ。」
「はは、またか」
機嫌も良かったし、それしかないとAはリーマスに応えると、彼は呆れたように笑って言った。
そしてリーマスはAの隣に座る。
「Aはよくジェームズのことを知ってるよね」
彼の顔から読み取れるのは尊敬だ。Aは一瞬驚いたような顔をしたが、肩を上げてふふ、と笑い、
「まあね」
と得意気に言った。
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2020年7月22日 0時
