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ふと、彼の顔に影が落ちた。どこか諦めたような、寂しそうな笑みだった。
彼の家庭事情は全く知らない。
「俺は父親から愛されていない」
「...私もよ」
その答えが意外だったのか、バーティは目を少し見開いて、本棚に向けていた目をAに移す。
向けられた視線を受けて、Aは控え目に口角を上げて微笑んだ。
「父はこの血を絶えさせない為に私を生かしているようなものよ。...純血も、楽じゃないわ」
笑いながらも、哀しさの滲み出る表情。
この何分かだけで、彼女の色々な顔を見たバーティ。少しだけ、彼の気持ちが分かるような気がした。
「そういえば、貴方のことも少し意外だったわ」
「俺のことが？どこが」
「貴方がポエムを書いていることとか」
「ばっ！！！何で知ってん＿＿」
「しーっ！！」
すかさずマダム・ピンスの声が飛んできて、バーティは慌てて口を押さえるが、目だけでどうして知ってる、とAに訴えかけていた。
「ふふ、さあ？それじゃあね」
「ちょっ、待＿＿」
去ろうとするAを追ってしまったのが間違いだったか、バーティは何も無い場所で躓いてしまった。
「...きゃぁ！？」
まだ距離もない彼女とぶつかったと思うと、二人で一緒に床に倒れ込んでしまった。
「いっ...た、た」
「っ、悪い、躓い＿＿ひっ！？」
青い顔をしたバーティの視線の先には、端正な顔立ち。そう、ブラック家特有の美しい顔。
「何してるの、バーティ」
「ちっ、違う、レギュラス、これは＿＿」
レギュラスの顔の原因、それは二人の体制にあった。
丁度床に仰向けに倒れるAと、それに覆い被さるように転んでしまったバーティ。
「説明してくれるよね？」
「本当に、違うんだ＿＿＿...」
「......いい加減どいてくれないかしら」
バーティは魂が抜けたような顔で、レギュラスに連行されていった。
それから何日かは彼の顔は死んでいたらしい。(スリザリン生談)
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Myu - アイザックやグレースがその後どうなったのか気になります！素晴らしい作品をありがとうございます。 (2月19日 21時) (
レス) @page35 id: 39c076b3bd (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 本当に大好きです♥レギュラスくんには沢山幸せになってもらいたいですね！ (9月28日 21時) (レス) id: ab2697685b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - ハーマイオニーさん» 応援糧になります！ありがとうございます！ (2020年11月3日 16時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
ハーマイオニー - 更新楽しみに待ってます！とっても面白いです！ (2020年10月27日 19時) (レス) id: 914afb4dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2020年7月31日 21時
