今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:59,028 hit
小｜中｜大
You are…（Regulus） ページ42
レギュラスside
僕にとって、A・ローズブレイドは、最愛の人だ。
初めて会ったのは純血貴族の集うパーティだった。
ブラック家の息子としての挨拶回りやアルコールの香り、何より人の数に酔った僕はバルコニーに逃げた。
そこで会ったのが、彼女だった。
同じ理由でここに来た僕達は何だか似ているような気がして。
優れた兄がいることもその一つだった。
そこには兄も来て、僕達は三人で仲良くなった。
けれどいつまでもそうとはいかなくて。兄さんは母様に反抗してパーティに出席しなくなったし、それに二人はもう入学が近かった。
入学してから僕達は違う学年に違う寮だったけど、それでもどこかで会ったりして。
気付けば、出会った時からもう惹かれていたんだ。
それに気付くのが遅すぎた。彼女が違う誰かと笑い合っている未来がどうしようもなく苦しくて、胸が痛くなって。
それでも僕は彼女ではなく家の方を取ってしまった。
兄さんが出ていった以上、次期当主は僕だ。変なプレッシャーに押されて、僕は流されるまま。
結局A先輩を傷付けて、ちゃんと話せないままで。
きっともう、戻れない。
それは僕が一番分かっていた事のはずなのに。
To be continued...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるくてぃー | 作成日時：2020年7月18日 10時
