【HP】ぼくらは青春で出来ている！七年生 (ページ34)

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「私、頑張るわ。貴方に誇れるように」

満面の笑みで言うと、レギュラスはほんの僅かに苦しそうな顔をした。

驚く暇もなく、Aは抱き締められていた。

「＿＿レギュラス？」

「すみません、今だけでいいのでこうさせて下さい＿＿」

顔は見ることが出来ないが、声からしていい顔はしていないだろうと思った。

彼もなにか、思うところがあるのだろうか、と。

Aは黙って両腕を彼の背中に回す。

もうすっかり抜かれてしまった背に、何だか寂しく感じた。

少ししてから温もりが離れる。名残惜しい気もしたが、いつまでもそうは言っていられない。

「ずっと、尊敬してます」

「＿＿ありがとう」

「(これだけでいい)」

「(僕には、これだけで)」

「Aー！記念写真撮るよ！」

遠くから、ジェームズの機嫌のいい声が響いた。

頷くレギュラスに笑顔で手を振って、Aは校舎の外に走った。