【HP】ぼくらは青春で出来ている！七年生 (ページ33)

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Graduate ページ33

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「もう卒業かぁ、早いもんだね」

「寂しいよ...」

「＿＿ええ、本当に」

今日でもう着ることの無い、グリフィンドールカラーのローブを着てしみじみと言う。

「今日が終わったら、もう毎日会えなくなるのね」

「僕と結婚したら毎日会えるよ」

「貴方の事じゃないわ」

付き合って更にデレデレになったジェームズに、リリーが切り捨てる。

一年の時は、真逆この二人が結ばれるなんて思ってもみなかった。

卒業式が終わり、下級生からお花を貰う。Aは渡したいと前から言っていたレギュラスから受け取った。

「＿もう簡単に会うことも出来ないわね」

「はい。僕は＿＿」

彼は何かを言いかけて、辞めた。

少し寂しそうな顔で、微笑む。

「いつでもブラック家に来て貰って構いませんよ」

「そうね、邪魔にならない程度に」

冗談かどうかわからない物言いにAが笑う。

レギュラスはローブから杖を抜き、一振する。途端にAの頭に一輪の赤い薔薇が咲いた。

「......レギュラスってロマンチスト？」

「貴方の前なら、そうかもしれません」

赤い薔薇を軽く触り、Aが意外そうに揶揄った。つもりだったのだが、彼は動揺することもなく、微笑むだけだった。