【HP】ぼくらは青春で出来ている！七年生 (ページ24)

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「そう言うAは？」

「＿＿あ、ごめんなさい。聞いてなかった」

「もう、ホグズミードよ。貴方は誰と行くの？」

両手を腰に当てて可愛らしく怒るリリーに、ああまだその話か、と納得した。

「私はリーマスと行くわ」

「誘われたの？」

「ええ。前から一緒にお菓子を見たいって話はしていたし」

答えてまた教科書に目を戻す。

彼女はいみありげにふーん？と言うと、Aの顔を覗き込んだ。

「＿どうしたの？」

「＿＿いいえ。ただ、私はAが誰のものになろうが貴方の味方よ、って」

「？どういう意味かしら」

「要するに、貴方が大好きってことよ」

「ふふ、私も大好き。＿＿ねえ、卒業しても会ってくれる？」

微笑みを残したまま、Aが躊躇いがちに聞く。

リリーは何度か目を瞬かせ、ふはっ、と笑った。

「...どうして笑うの」

「いいえ、可愛くて。勿論じゃない。それにA、感傷に浸るのが早すぎよ」

「そうだけど、どうしても考えてしまって」

「兎に角それは試験が終わってからね」

「...そうね」

話が終わると、二人はまた自分の教科書を読み始めた。