【HP】ぼくらは青春で出来ている！七年生 (ページ23)

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七年生になったA達は、今年の試験の為にいつもより真剣に勉強をしていた。

二週間に渡る試験は七年生の生徒全員を苦しめる。

だが試験は六月で、その前にはホグズミード休みも何回かあった。

「リリーは誰と行くの？」

部屋で魔法史の教科書に目を通しながら、Aは親友に聞く。

セブルスと仲違いしてからは、リリーは誰と行くのか。

そのまま彼女に聞くと、彼女は少し歯切れが悪く視線を逸らす。

「あー...えっと、ポッターに誘われて、行くことにしたの」

「それは今日見た悪夢の内容かしら」

「違うわ、本当よ！」

リリーは持っていた教科書をバタン、と勢い良く閉じ、顔を赤く染めて、立ち上がって熱くなった。

Aは座ったまま、彼女の顔をぽかんと見詰める。

「いつから、そんな仲に？」

「いつから、って訳じゃ＿ただ、話してみれば良い所もあったわ」

「そう＿何はともあれ、私は応援するわ」

まだ信じられないまま、Aは試験のことを考えた。

それに、今年で卒業なんて事も、信じられない＿＿

まだ赤い顔を冷ましているリリーを見て、こんな彼女を見られるのもあと少しだと思うと、一気に寂しい気持ちになる。