【HP】ぼくらは青春で出来ている！七年生 (ページ20)

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apology ページ20

Aside

夕食が終わってから、久々に会ったリリーと話に花を咲かせながら部屋に戻ろうとすると、今一番見たくない顔が話しかけてきた。

「A、ちょっといいか？」

「...いえ、用事が」

「私ならいいわよ、A。先に部屋に戻ってるわ」

リリーを理由に断ろうとしたが、彼女の優しい性格のおかげでここに残される羽目になってしまった。

談話室には人がまだ少人数ながらいる。ここであの時の話をされると不味い。

そう思っていた。

「A、悪かった！」

いきなり床に頭を擦り付けて、そう言ってきた。

談話室にいた全員が目を丸くさせてシリウスを見ていた。何だか此方にまで視線が集まってきて焦る。

これじゃ、私が悪いことをしているみたいだ。

「ちょっとシリウス、顔上げて！」

「いや、スノーベールが良いと言うまで俺は上げない」

「分かった、あの時のことは許すわ、だから本当に、あの、視線が痛いの」

そう言うとやっとシリウスは立ち上がってくれて、ほっとする。だが、変な噂が流れることは間違いないだろう。

私悪者にされたらどうしようかしら...

シリウスにはファンが多いことは知っている。

今日からのホグワーツ生活に早くも不安を感じた。

それから、一度部屋に戻り、リリーが寝たあと、校長室へ向かった。