【HP】ぼくらは青春で出来ている！七年生 (ページ13)

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「えっと＿＿レギュラス？」

「これ、付けてくれてるんですね」

レギュラスが触れたのは、Aの左耳に光るイヤリング。

レギュラスが一昨年にAへのクリスマスプレゼントとして贈ったものだった。

「貴方から貰ったものだもの。それに、気に入ってるし」

真っ白な薔薇がAの耳を挟んでいる。

「それ、煽ってるんですか」

「煽っ＿＿えっ、ごめんなさい、馬鹿にしたつもりはなかったのだけど」

レギュラスは自分の気持ちが上手く伝わらなくもどかしくなる。

理性を保とうとする顔が、怒っているのかと見られたのかAは不安そうな顔になる。

「そういうことじゃなくて＿＿」

レギュラスはAの顔に自分の顔を近付けた。

「レギュラス様、ローズブレイド様、湯浴みの準備が＿＿失礼しました」

いつの間にか現れたクリーチャーはそれを見てバシッ、と消えた。

はっと我に返ったAは、今の状況を見て顔を赤く染める。

それを見てレギュラスも貰ったのか顔を赤くした。

「ごっ、ごめんなさい、お風呂、先にどうぞ」

「いえ！僕は後で＿＿先輩から！」

顔を真っ赤にした二人が、ベッドの端と端に座ってどうぞどうぞと言い合う光景はあまり見られないだろう。