【HP】ぼくらは青春で出来ている！四年生 (ページ6)

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「嬉しいです。先輩に変な所は見せられませんから」

「ふふ、私も格好良い所が見れて嬉しい」

「Aの言動が可笑しかったのはそういうことだったんだね。言ってくれればいいのに」

「これはジェームズには秘密だね」

「...何で彼奴なんかを」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

それから二人は、そのまま湖畔に歩いた。

涼しい風が頬を撫でる。もう冬だからか、少し寒い。

「覚えてる？昔パーティで貴方と会って、二人で話したこと」

「勿論、覚えてます。星を見ながら、バルコニーで」

唐突な話にも関わらず、レギュラスは微笑んで答えてくれた。

「兄のことは＿＿」

「詳しくは知りません。仲が悪いのは何となく知ってはいましたが」

昔はAの母と父の仲が悪いというのは聞いたことがある。でもそれ以上は何も覚えていなかった。

案の定レギュラスは上辺しか知らなく、首を横に振った。

「＿＿そう？そうだったかもね」

何となく誤魔化すように笑うAに、レギュラスは違和感を憶えた。

普段からニコニコ笑っている性格ではないが、笑う時はこんな笑い方はしない。

もっと、花が咲くような笑顔だったはずだ、と。