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アイザックside
「...何、で」
気付けば床に伏していた。
口の端から何かが流れるのをじんじんと痛む肌で感じた。
「何てことをしてくれる！！彼奴は唯一の純血だ！ローズブレイド家を絶やしていいと思ってるのか！」
「当主なら、俺、」
「混血のお前を当主に出来る訳ないだろう！」
そこまで言われて、悟ったのだ。どう足掻いても、この血から逃れることは出来ないのだと。
この忌々しい穢れた父親の血は、生涯死ぬまでついてくるし、俺に地位を与えてはくれない。
父上も、結局は血だ。
俺自身よりも、嫌っているAの血の方が大事なのだ。
「(殺してやりたい。殺してやりたい、皆)」
ふらつく足で立ち上がると、部屋を出て二階に上がった。
この心に燃える憎悪を、どうしてやろうかと。
その日から、その事ばかり考えるようになった。
そして、そんな俺の前にあの方が現れたのも、きっと偶然ではない。
Clinging smile→←Isaac's monologue
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2020年7月9日 21時
