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Wiretapping ページ21
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夕食後、リリーと寮に戻る途中、曲がり角で誰かの話し声がして立ち止まった。
それが二人の男女の声で、Aとリリーは顔を見合わせる。
「レギュラス、貴方クィディッチの時の怪我は大丈夫なの？」
「ああ、これですか？別に何ともないです」
「そう？それなら良かったわ」
どちらも聞き覚えのありすぎる声だ。
グレースとレギュラス。二人が話している。
リリーは眉を下げてAの顔を伺うが、Aは表情が抜けてしまったように無表情だった。
「心配したわ。医務室にお見舞いに行った時は包帯が巻かれていたから」
「まぁ、あんな風にぶつかられたら」
グレースは情のある声で言うが、レギュラスの方は随分素っ気ない対応だと思った。
二人は出るに出れず、盗み聞きしているようで居た堪れない。
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2020年7月9日 21時
