【HP】ぼくらは青春で出来ている！四年生 (ページ19)

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「は！？」

「知らなかったのね＿＿」

「いや、ちょっと待て、それマジか！？」

「大マジよ」

身を乗り出してシリウスはAに詰め寄る。

Aは下がることなく、真顔のまま言う。やっぱり知らなかったか、とでもいうような顔だ。

「そうだとして、何で今？Aも知らなかったんだろ」

「ああ、えっと＿＿」

Aは彼に事の全てを話した。するとグレースの名前で顔を顰めたのを彼女は見逃さなかった。

「グレースの事を知ってるの？」

「あー。そのベイリーって奴の親とこっちの親が仲良いらしいんだよ」

頭をがしがし掻きながら、シリウスはバツが悪そうに言った。

成程、それで許嫁が決まったわけか、とAは納得する。

「やあお二人さん！夕食に行かないかい＿＿って、何この空気？」

グリフィンドールの談話室中が神妙な空気になってる中、ジェームズが空気を読まずに(悪気はない)階段をおりてきた。

取り敢えずは夕食を食べるためにA達は一緒に大広間に行った。

「は！？Aとシリウスが許嫁！？」

「声が大きい！」

「＿＿それで、そのベイリーって子と弟君が...ってことか」

大声でAとシリウスが言ったことを復唱し、二人に両脇から叩かれる。

話を繋いだのはリーマスだ。冷静に頷く。

ジェームズも驚きつつも理解したようだ。