【HP】ぼくらは青春で出来ている！四年生 (ページ12)

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あれは＿＿アイザックだ。いつの間にか選手にまでなっていたのか。

「お、始まるみたいだぜ」

マダム・フーチ先生の笛の音で、両チームが同時に宙に浮いた。

レイブンクローチームは新しく入ったチェイサーを上手く使い、次々と点を入れていく。

今はまだ動かない兄を見るに、シーカーなのだろうかとAは考える。

その時、スリザリンチームの一人がレイブンクローチームの選手に思い切りぶつかった。

その選手は無事だったものの、少しよろけている。

「なんだあれ！卑怯だぞ！」

「やっぱりスリザリンはスリザリンだな」

白熱するジェームズと、嘲笑するシリウス。

弟がいるからなおのことなんだろう。何かにつけてレギュラスに文句をつけたいのだ。

「大丈夫かしら、あの人」

「ああ、余裕そうな顔してるぜ」

Aが心配するが、選手はそうでも無いらしい。

点を取るのに必死で、自分のチームなのにぶつかった選手がいることに気付かない人すらいる。

選手達のギラついた目を見て、Aはクィディッチは一生やらないと決めた。

「あっ、弟君スニッチ見つけたみたいだ」

ジェームズが言う。レギュラスを見ると、物凄いスピードでスニッチを追いかけていた。