【HP】ぼくらは青春で出来ている！四年生 (ページ1)

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Afternoon ページ1

あれから兄とは顔も合わせないまま、A達は四年生になった。

土曜日、ホグズミード帰り。

リリーがセブルスと行ってしまったので、珍しくAは一人で出掛けていた。

彼女には三人で行こうと言われたが、セブルスの気持ちを汲んで丁寧に断った。

帰りに見た時、クィディッチの練習場は休みの日だと言うのに賑わっていた。

「...選抜かしら」

今は試合の日ではないし、人も少ない。しかも、カラーは辺り一辺緑に染まっている。

きっとスリザリンチームが新しい二年生の選抜を開催しているのだろう。

クィディッチの選手でもないくせに、敵情視察だと言い聞かせて緑だらけの観客席に腰を下ろした。

遠目で何人かを見る。選手ではないから何が良くて何が駄目なのか全く分からない。

こうなるくらいなら、選手のジェームズでも連れて来れば良かったか＿＿

帰ろうかと席を立った、その瞬間。

「...あ」

Aは素人でもに凄い飛びだと分かる選手が目に入った。

よく見ると＿＿見知った顔だ。

「レギュラス...選抜に参加していたのね」

結局、Aは最後まで見物した。

選抜が全て終わって帰ろうとしたが、レギュラスと目が合ってしまった。

僅かに口角を上げて駆け寄ってくるレギュラス。