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「感謝？私は君に何かしたという覚えはないけど」
「いいえ。学生の頃、貴方の言葉があったからこそ、今があるんです」
きっぱりと彼はそう言う。
リーマスは分かっているような、分かってないような、そんな表情をしていた。
「僕だけだって」
「Aの心を開けるのは僕しかいないと、貴方はそう言いました」
「＿＿...言ったかもね」
リーマスは顔を背けていた。
こんなに大きいホグワーツ城で、生徒はごまんといる筈なのに、この空間だけ切り取られたかのように静かだ。
「少なくとも僕はその言葉を忘れたことはありませんから」
「...はは、大袈裟だなぁ。＿＿でもまぁ、それで彼女が幸せならいいよ」
くるりと振り返った彼のその笑みは、少しの寂しさが感じ取れる。
「貴方は、まだAのこと＿＿」
「...好きだよ」
「......」
「これから先、彼女以上に好きになれる人なんて現れないだろうと思うくらい」
＿＿彼は、思ったよりも大きなものを抱えている。
時間の長さもそうだろうが、矢張り二人の相性というのは良いのだ。
レギュラスはそれを承知の上だった。
「...僕は彼女の旦那ですから、彼女をどこにも行かせる気はありませんが」
「貴方の気持ちについても何も言う気はありません」
今度はレギュラスが背を向けた。リーマスはそれを聞いて一拍置き、そして気が抜けたように笑った。
「意外と独占欲強いよね」
「...何か文句でも？」
「いいや？Aは君と結婚して良かったと思ってるよ、きっと」
ちらと彼の薬指に目を向けて、それからまた片付けに戻った。
「リーマス！＿＿レギュラス？」
丁度話も終わった時、Aがばたばたと入ってくる。
彼女はレギュラスの姿を見て首を傾げた。
「...二人が一緒なんて珍しいわね」
「ちょっと話してたんだ」
「何を？」
レギュラスはリーマスと目を合わせ、目を瞑って微笑んだ。
「秘密です。それじゃあ僕は一足先にお暇しますね」
そして、一人教室を出ていった。
続く (更新停止中)
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Myu - I love this. (2月19日 20時) (
レス) @page49 id: 39c076b3bd (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 更新待ってます!ハリポタの夢小説で一番大好きです✨ (9月28日 21時) (レス) id: ab2697685b (このIDを非表示/違反報告)
すず - 更新を！！ずっと！！待ってます！！！！ (2021年2月1日 20時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - こちらの作品全て見返しましたが文の綴り方が綺麗で引き込まれてしまいます(^^♪ 更新楽しみにしています(^^) (2021年1月11日 23時) (レス) id: 4322f45750 (このIDを非表示/違反報告)
らい - ハリーポッターの作品の中で一番好きです(T_T)応援してます！(^-^) (2020年12月12日 2時) (レス) id: 4322f45750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2020年9月3日 13時
