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七話 ページ7

リズム良く少しだけのヒールを鳴らして歩いていた。


人と会う度に会釈をされる。それに小さく応えながら、仕事に励んだ。




「幹部補佐、確認お願いします」


「そこに置いておいて」




丁寧にファイリングされたそれを流し読んで、訂正を幾つか入れる。それから、この任務に同行する人達への確認を貰いに立ち上がった。


扉をノックすると、部屋主は直ぐに扉を開けた。




「Aさん」


「これ確認お願い出来る?」




はい、と素直に頷く中也君の後ろには、同じくらいの背丈の男の子がいた。

包帯だらけのその姿を見て、最近入ったという子をを思い出す。話しかけようか迷ったが、それは今じゃなくても出来る。時間が空いた時にでも話に行こうと決めて、部屋を出た。




____________




「...へえ」


「何だよ」


「否?中也みたいな単細胞にも好きな人が出来るんだなあと思ってね」




揶揄う様な莫迦にしたような顔と声で云う太宰に、怒りが込み上げる。




「別にAさんはそんなんじゃねェよ」


「ふーん...まあいいけど。でもあの人、恋人いるでしょ」


「...は?」


「ま、何でも良いけどね。精々頑張れば」


「だから違えって云ってんだろ!!」




何時もよりちょっかいを出す頻度が少ない太宰は部屋を出ていく。そんな彼奴とAさんに恋人がいるという言葉を怪訝に思いながらも確認に戻った。

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みるくてぃー(プロフ) - りーこさん» コメント有難うございます!面白いと言って頂けて光栄です...頑張ります! (2019年10月8日 22時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - コメント失礼します。織田作が出てくる小説を初めて読みましたが面白かったのでこれからも更新頑張ってください。お気に入り登録しておきます。 (2019年10月8日 20時) (レス) id: 84cbb07a27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年10月3日 0時

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