補習一日目。十四話 ページ14
「あっ、太宰さん!」
「…太宰先輩」
そこにやってきたのは太宰先輩だった。噂をすれば、という絶妙なタイミング。
「Aちゃんも、何してるの?」
「補習です。敦君が迷ってたので、案内してたんです」
「ふ〜ん…敦君J組でしょ?私もそっちだから私が案内したげる」
この人に敦君を預けるのは少し信用ならない。なので私が案内したい。
と云うのは建前で、余りない先輩としての役目を取られたくなかったのだ。
「というか、太宰先輩も補習?」
「あぁうん。授業中ずっと寝てたからね」
サラッと不良みたいな事を云う太宰先輩にはもう驚かなかった。
太宰先輩も同じ方向なら、私の役目はもう終わりだ。少し寂しく思いながらも、お願いします、と云って来た道を早足で戻った。
友人が席を取ってくれたが、一番前の席だった。でも意外と生徒は多いし、取ってくれたことに変わりはないので、お礼を云って席に着く。
「えーじゃあ補習を始めます」
補習が始まり、問題に誰を当てることもなく進めるものだから眠くなってしまう。
それでも一番前の席なので必死に目を開き、目の前のノートに文字を綴っていくと、ぱきりと音を立てて芯が折れた。
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みるくてぃー(プロフ) - レインさん» 何時も来て頂いて有難うございます!いい話だなんて...嬉しいです。(笑)また新作作ってるので、作ったらまた宜しくお願いしますね! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 雪菟さん» か、感動して貰えて光栄です!!こちらこそ読んで頂いて有難うございました! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 完結おめでとうございまずぅぅぅぅ!!!(号泣)めっちゃいい話でした!!!めっちゃ好きになりました!!!!もう、これ、あの、広まれぇぇぇ!!!(うるせぇ) (2019年8月5日 18時) (レス) id: f0b4214c85 (このIDを非表示/違反報告)
雪菟(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても感動するお話をどうもありがとうございます! (2019年8月5日 17時) (レス) id: 93dfc2fd05 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - レインさん» 新作にも来て頂いて、有難うございます!ストーリーを褒めて頂けるとめっちゃ嬉しいです、、!頑張ります! (2019年7月26日 19時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年7月26日 8時