恐怖の瞬間 ページ5
木全さんと過ごして
もう半年が経っていた
成長期の私は身長も半年で
かなり伸びた
こないだ木全さんが私の身長を測ってくれた
確か160cmと言っていた
髪も伸びて私の身体は女性らしい
丸みのある変わっていった
1週間に一度
木全さんは私の身長と体重を計り
何かの紙に記録していた
木全さんは私が勉強が得意な事を知ると
沢山の本や参考書を買ってきてくれた
それだけでなく、料理の本や
お菓子作りまで好きな事を自由にやらせてくれた
テレビは無かったので
番組は見ることが出来なかったが
私はそれなりに楽しく毎日を過ごしていた
ある日、私は朝から体調が悪かった
頭がガンガンして吐き気もする
わたしはソファで横になった
風呂から出てきた木全さんは
濡れた髪をタオルで拭きながら
横になっている私に近寄って、
私のおでこを自分の手で触った
「‥体調が悪い？
暫く休んでなよ、」
意外と筋肉のついた
細くて男らしい上半身が顔の目の前にきて
わたしは思わず目を瞑った
初めて見た
木全さんの身体
下はジーンズでベルトが付いてるけど
上半身はタオルが1枚かかっただけであった
濡れた髪先から水が
床にぽた、と落ちた
綺麗な顔‥
思わず息を飲んでしまう
出会った事同じように
彼の綺麗な目には光がなく
黒くてさらさらな艶のある前髪はいつも
目にかかりそうなぐらいに長い
彼は私から離れると
着替えてコーヒーを一口飲み
パソコンの前に座って
黒縁の眼鏡を掛けた
木全さんは目が悪いのかな
パソコンを使う時や本を見る時はいつも
眼鏡をかけていた
そして次の日、また次の日も
私の体調は一向に良くならなかった
わたしは一日中ベッドに横になっていた
いつもは木全さんは私と別の部屋で寝ているが
私が眠れない時はそばに着いていてくれた
大きな手で頭を優しく撫でられると
私はすぐに眠りにつけた
この頃の私は彼が犯罪者だと言う事を
すっかり忘れていた
そんなある日
私は頭が痛いのが急に取れたような軽い気持ちで目が覚めた
私は気持ちよく目覚め、起き上がった
すると下半身に重みを感じた
ベッドを見ると血だらけになっていた
私は自分の身体に何が起こったのか理解できなかった
申し訳なく思いながら部屋を出て
私は木全さんの部屋をノックした
事情を聞いた木全さんは
私を思い切り抱きしめた
「‥
ようやくこの日が来たね
A。」
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ひなた - 更新楽しみに待ってます！ (2020年6月20日 10時) (
レス) id: 70a16b712e (このIDを非表示/違反報告)
adamay - めっちゃ面白いです!!こんな感じのお話めちゃ好きです!!次楽しみにしています。 (2020年4月15日 9時) (レス) id: 10e4efab96 (このIDを非表示/違反報告)
cyuma??(プロフ) - 大好きまたさま コメントありがとうございます＾＾楽しみにしていて下さい！ (2020年4月1日 4時) (レス) id: 4b481b7708 (このIDを非表示/違反報告)
だいすきまた - こういうお話が好きなので続きがとても楽しみです！頑張ってください！ (2020年4月1日 4時) (レス) id: 94215c1187 (このIDを非表示/違反報告)
cyuma??(プロフ) - 木全JAMさま コメントありがとうございます＾＾更新頑張ります！ (2020年3月29日 22時) (レス) id: 4b481b7708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cyuma | 作成日時：2020年3月29日 6時
