リーハ君の方が理解が早い? ページ6
「どうしたの、リーハ君!」
もうじれったいんだから!
思わず睨んでしまうと、リーハ君はギョッとしたように後退りをした。
「あ、いや……ナナミさん………あの、僕、そこに座っている子供は、本当にリーオックさんとコノハヅキさんだと思うんですけど……」
リーハ君の言葉に男の子二人が歓声を上げた。
「リーハのほうがりかいりょくがある!」
「そうだよ!ぼくはコノハヅキだよ!」
それを「うるさい!」と制しておいて、私はリーハ君に「どうしてそう思うの?」と聞いた。
「だって……そこのリーオックさん?とコノハヅキさん?が着ている服は、昨日リーオックさんとコノハヅキさんが着ていたものと何から何まで一緒ですから……。まさかペアルックではないと思うんですよね……。
それと、あんなに『ユウミさんの事が好き』って言っているリーオックさん達に、そういう関係の女の人がいるとはどうしても考えられなくて……。
幼児化してしまっているのは、何か事故があったからではないでしょうか?」
白い髪の男の子が「うんうん」と何度も頷いた。
「リーハくんのいうとおりだよ!ぼくはユウミさんひとすじだからね!ちっちゃくなっちゃったのはほんとにちょっとしたじこ!」
黒い服の男の子はパチパチと手を叩いた。
「すごいぞ!リーハ!めいすいりだ!だいじなことはみんなみのがしているのもじじつだが。でも、ユウミさんをあいするおれのきもちをよくわかっているな!」
このクソガキ共……
言う事全部頭に来るわ……
何よりユウミ姉さんが狙われているのが気に入らない。
一方、リーハ君は困ったような笑顔を浮かべている。
「あはは……ありがとうございます……」
幼児に丁寧語を使うなんて、リーハ君にはプライドがないのかしら。
なんか……疲れたわ……
私は溜め息をつきながら、テーブルを挟んで男の子達の前の席に腰を下ろした。
「とりあえず、分かったわ。でも、本当にリーオックさんとコノハヅキさんなら、どうしてこうなったのかをちゃんと説明してちょうだい」
「うん、せつめいするね!」
小さいコノハヅキさんがにっこりと笑った。
「このじこはね、ぼくがドジっちゃったからおこったんだよね。」
ドジった?
私は思わず首を傾げた。
「あのね、ぼくはね、さいきんじょうしから、『あるけんきゅうじょでかいはつされているなぞのくすりについてしらべてこい」ってめいれいされてたんだよ」
「上司って……?」
リーハ君が聞いた。
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冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの?? (2021年1月31日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ! (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど??え、ちょ、らんn((ナナミぃ!サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio
作成日時:2020年12月22日 22時