検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,355 hit

リーハ君の方が理解が早い? ページ6

「どうしたの、リーハ君!」

もうじれったいんだから!
思わず睨んでしまうと、リーハ君はギョッとしたように後退りをした。

「あ、いや……ナナミさん………あの、僕、そこに座っている子供は、本当にリーオックさんとコノハヅキさんだと思うんですけど……」

リーハ君の言葉に男の子二人が歓声を上げた。

「リーハのほうがりかいりょくがある!」
「そうだよ!ぼくはコノハヅキだよ!」

それを「うるさい!」と制しておいて、私はリーハ君に「どうしてそう思うの?」と聞いた。

「だって……そこのリーオックさん?とコノハヅキさん?が着ている服は、昨日リーオックさんとコノハヅキさんが着ていたものと何から何まで一緒ですから……。まさかペアルックではないと思うんですよね……。
それと、あんなに『ユウミさんの事が好き』って言っているリーオックさん達に、そういう関係の女の人がいるとはどうしても考えられなくて……。
幼児化してしまっているのは、何か事故があったからではないでしょうか?」

白い髪の男の子が「うんうん」と何度も頷いた。

「リーハくんのいうとおりだよ!ぼくはユウミさんひとすじだからね!ちっちゃくなっちゃったのはほんとにちょっとしたじこ!」

黒い服の男の子はパチパチと手を叩いた。

「すごいぞ!リーハ!めいすいりだ!だいじなことはみんなみのがしているのもじじつだが。でも、ユウミさんをあいするおれのきもちをよくわかっているな!」

このクソガキ共……
言う事全部頭に来るわ……
何よりユウミ姉さんが狙われているのが気に入らない。

一方、リーハ君は困ったような笑顔を浮かべている。

「あはは……ありがとうございます……」

幼児に丁寧語を使うなんて、リーハ君にはプライドがないのかしら。

なんか……疲れたわ……

私は溜め息をつきながら、テーブルを挟んで男の子達の前の席に腰を下ろした。

「とりあえず、分かったわ。でも、本当にリーオックさんとコノハヅキさんなら、どうしてこうなったのかをちゃんと説明してちょうだい」
「うん、せつめいするね!」

小さいコノハヅキさんがにっこりと笑った。

「このじこはね、ぼくがドジっちゃったからおこったんだよね。」

ドジった?
私は思わず首を傾げた。

「あのね、ぼくはね、さいきんじょうしから、『あるけんきゅうじょでかいはつされているなぞのくすりについてしらべてこい」ってめいれいされてたんだよ」
「上司って……?」

リーハ君が聞いた。

坊やによる説明→←坊やたちはどこの誰?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:僕のクレイジーDAYS , 妄想爆発 , 殺し屋   
作品ジャンル:笑える話, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの?? (2021年1月31日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ! (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど??え、ちょ、らんn((ナナミぃ!サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio  
作成日時:2020年12月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。