クリスマスの朝だよーっ! ページ2
季節は雪降るクリスマス。
舞台は下宿・サンクチュアリ。
私はナナミ・ベランジェール。
私がいつも通り6時に起きると、天使のように美しいユウミ姉さんはすでに起きていた。
「ナナミ、おはよう!メリー・クリスマス!」
「あ、ユウミ姉さんおはよう!メリー・クリスマス!……ところで、その格好は?」
姉さんはコートを着て手袋をはめている。
こんな朝早くにどこへ行くの?
「あのね、私……今日から明日のお昼頃まで、昔のお友達のお手伝いに行ってくるわ!」
「え、え?!どうしてそんな急に……!」
「ごめんね。チャリティーバザーをするのに人手が足りないって昨夜電話がかかって来て……どうしても行かなきゃいけないの」
「そっか……うん、分かった!」
ユウミ姉さんは物凄く真剣な顔をしているし、なに、クリスマスにチャリティーのお手伝い?
神様に褒められるよそれ。
私が止める理由なんてない。
私一人でサンクチュアリの三人の下宿人を相手にするのは気が重いけど、ね。
ユウミ姉さんは知らないけど、
(心配させたくないから教えてないの)
この下宿の1号室と2号室の住人二人……リーオックさんとコノハヅキさんは、殺し屋なのだ。
まぁ、でも、大丈夫かな?
3号室に住んでるリーハ君は凡人だけど、死んでないしね。
それに、殺し屋二人は、私とユウミ姉さんにはとても親切にしてくれるからなあ。
(あ、どれだけイケメンだろうが白髪の
住人問題は乗り越えられるわ。
でも、ランチやディナーはどうしようか?
私、料理は苦手なんだよね。
出前でも取ろうかな?
そういうことに決めて、私は胸をドンと叩いた。
「後は任しといて!」
「ありがとう」ユウミ姉さんはホッとしたようだった。
「あのね、今日のナナミや皆さんのランチとディナーは、今朝作ったのが冷蔵庫や戸棚にあるわ。みんな温めるだけで食べられるから安心してね。スープも鍋の中よ。明日はランチの時間までには帰って来るから!」
「あ……そ、そうなんだ」
なんだよそれ……一気にランチ&ディナー問題がクリアだよ。
ウチの姉は超人じゃねぇか。
まだ朝の6時だよ?
いつの間に用意したんだよ。
私が若干引いていると、ユウミ姉さんはコートの襟を立てて、玄関の扉を引いた。
「じゃあ、行ってくるわ!ナナミ、後はよろしく」
「あ、うん!気をつけてね!」
ユウミ姉さんはにっこりと笑って手を振り、雪が降る通りへと歩いて行った。
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冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの?? (2021年1月31日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ! (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど??え、ちょ、らんn((ナナミぃ!サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio
作成日時:2020年12月22日 22時