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海が8 ページ10

骨董屋についたAと千鶴。

「すみませーん」

Aはドアを開けて言った。

「何用じゃ」

中から1人のおばあさんが出てきた。

「あなたが店主さんですか?」

「いかにも、わしがこの店を構える幻海じゃ」

幻海さんはカナミやミナミと違い、足があった。

「幻海さん。あの、私達希望の丘に行かなきゃいけないんです。それで、ここに来れば希望の丘について聞けるって教えてもらったんです」

「カナミか。あやつから話を聞いてある。入るがよい」

幻海は骨董屋へ2人を入れた。Aは辺りを見回した。

幻海は3つの椅子があるうちの1つに座った。Aと千鶴も座る。

「さて、まずどこから話そうかね。………希望の丘は別名、願いの丘と呼ばれている」

「願いの丘……?」

「何でも1つだけ(・・・・)願いが叶うからそう言われている。何故願いではなく希望なのかは、あそこは我が世界の統率者が関係してある」

「「統率者?」」

「この国を治める者。A姫じゃ」

「A姫……⁉」(私とおんなじ名前だ…)

「……」

Aは?に千鶴は無言で幻海を見た。

「何でその人が関係しているんですか?」

「A姫は約10年前に居なくなってしまったのじゃ」

「えぇ⁉」

Aは驚いて目を見開く。

「A姫様は、希剣と希笛、キセキの懐中時計を持って、彼女は近衛騎手と共に消えた。その場所が願いの丘だったのじゃ」

「願いの丘……」

「そして人々は再びA姫様が帰ってこれるようにと“願い”から“希望”になったこじゃ」

「そうだったんだな」

「ありがとうございます。こんな貴重な話をしていただいて」

Aが丁寧に頭を下げた。

「いや、よいのじゃ。お主たちからは不思議なオーラを感じる。それも海を揺るがすほどの……」

2人は驚いで目を見開く。

「その力を吉とするか凶とできるかはお主ら次第だがな」


3人は骨董屋を出た。

「幻海さん。ありがとうございました」

「気をつけるのじゃぞ。希望の丘は西にある。命運を祈っとるぞ」

「分かってるよ」

「はい!」

2人は幻海に手を振ると、西の方角へと走って行った。

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設定タグ:名前変換オリジナル , 恋愛 , 水無月梅雨   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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水無月梅雨(プロフ) - 分かりました。教えていただき、ありがとうございます (2021年3月3日 7時) (レス) id: 7077dc23a8 (このIDを非表示/違反報告)
理紗@プロフ一部更新(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私のCSSを変えていただけないでしょうか?どうやら再配布禁止の画像を使っていたので申し訳ないですが。大変ご迷惑をかけしました。全部が違反した分けではないのですが保証も出来ないのでよろしくお願いします (2021年3月3日 3時) (レス) id: c9fefc2be8 (このIDを非表示/違反報告)
水無月梅雨(プロフ) - ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年11月3日 10時) (レス) id: 0b696e993f (このIDを非表示/違反報告)
橘 葵衣 - 続きが楽しみです。これからも頑張って下さい! (2020年11月1日 20時) (レス) id: bbcf5d6d19 (このIDを非表示/違反報告)
ロジャーさん月になって - 頑張って。更新してくださいね。 (2020年11月1日 19時) (レス) id: 02b5762701 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月梅雨 | 作成日時:2020年9月12日 16時

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