【ヒプマイ】存在している【男主】

18話 ページ29

その後は、ちょっとした会話で盛り上がっていた。


『青春って、なんでしょうね〜』

幻太郎「なんですか、急に？」


なんかこの空間が、とても楽しくて。

青春っていう年でもないけど、高校生位だったらこういうのを青春っていうのかと思って。


帝統「過去になんかあったのか？」

『逆に、何かあっても良かったぐらいだよ』

乱数「う〜ん。それぐらいが良いと思うけどねぇ」


おっと。

これは、重い空気になってる？


『皆さんと居るのが、とっても楽しいってことですよ！』


ニコッと効果音が付きそうなほどの笑顔でいってやった。

そしたら、みんなキョトンとした表情になった後一斉に笑い出した。


乱数「アハハ！Aには敵わないや」

幻太郎「ええ、その通りです」

帝統「まったくな！」


どうしようか。

写真を今すぐ撮りたい。

そんなことを考えていたら、乱数くんがスマホを取り出した。


乱数「もぉ〜、みんなで写真撮ろ！」

『あ、後で送ってください！！』

“もっちろん”

乱数くんはそういった後、幻太郎さんと帝統くんにも送ると言った。


・・・ﾊﾟｼｬ・・・



この写真を見て、何度も思いだそう。

この3人と笑いあったこのトキを。




二郎「ん？やっぱり、Aじゃん！」

『え？あ！二郎くん！』


写真を見て、ワイワイ盛り上がっているところに二郎くんが現れた。



乱数「あれ？思ってたより、外暗くなってたね」

『ですね？折角二郎くんと会えたことだし、俺は帰りますね』

幻太郎「その方がいいですね」

帝統「おう！気を付けてな！」


バイバイと手を振った後、二郎くんの隣に並ぶ。


二郎「わり。邪魔したよな」

『ううん。二郎くんが来てくれなかったら、帰るの遅れてたから』

ありがとう。

そう言って頭を撫でると、照れ臭そうに、下を向いてしまった。


かわいいな。

顔を覆っていた手を取って、少し速く歩く。


『帰ろ！一郎くんと三郎くんが待ってる』

二郎「おう！」

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