21話 ページ23
「そこのあなた、ちょっと良いかしら」
『………』
「ちょっと！あんたよ！すました顔してるそこの平民！！」
現在マリーと登校中。
教室に向かうまでにある、中庭と隣接している外廊下を通りがかったときにそんな騒がしい声が聞こえてきた。
チラリと目だけで周りを見渡したが、私たち以外に人はいない。
マリーはすました顔というよりは、突然のその声にびっくりしているようだ。
…………ひょっとして私か？
すました顔なんてしてるつもりないんだけれど。
『……もしかして私のことですか？』
「そうよ！ちょっと話があるからこっちに来なさい！」
相手を見やると、女子生徒3人組だった。
身長や立ち振る舞い、制服の遊び具合からして、一人は同い年の一年生、あとの二人は先輩だろう。先輩と言っても１つ２つ年上の低学年に見えるが。
変なことは出来ないだろう…いや、寧ろ分別がつかないから無茶をしてくるだろうか？
とにかくマリーは関係ないようだし、先に行っててもらった方が賢明だ。
『マリー、私話してくるから先行ってて』
ma「でも先輩もいるし…一人は心配だよ」
『大丈夫大丈夫、向こうも話があるって言ってるだけだし。昨日で教室までの道はわかるからさ、後から追いかけるよ』
ma「でも…」
『ね？？』
ma「…うん、わかった」
なんとかマリーを先に行かせて、彼女らに向き合う。
『で、話とは何でしょう』
「すっとぼけるのも大概になさい。あなた、学園に来て早々なかむ様たちと気安くお喋りするなんて！身の程を弁えなさい！！」
「そうよ！席が隣だからって、あんたなんかが話しかけて良い方じゃないのよ！」
「あなたみたいな身の程知らずは、私たち親衛隊から直々に制裁を加えてあげるわ」
3人揃って文句を言ってくる。
やはり彼女らは親衛隊だったか。話を聞いた感じ、なかむくんの親衛隊っぽいな。
『…で？制裁とは具体的に何をするつもりです？』
一年の現段階では、実践魔法はまだ座学なので魔法は使えない。だが年上ということはつまり、すでに魔法を使えるということ。
魔法を使われた場合の対策は…。
「もちろん魔法でよ！あなたには少しばかり痛い目を見てもらうわ。今後のためにもね！」
一人が腕を上げ、こちらに手を振りかざす。
その瞬間、私は彼女からの攻撃を左によけ、その勢いで外廊下の柱の裏へと隠れた。
「っな…！」
「待ちなさい！」
追いかけてくる彼女らの指先を見ながら逃げる。
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紫築(プロフ) - Mentaikoさん» うわー誰だそれ！ご指摘ありがとうございます、助かります…！ (2023年2月2日 7時) (
レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - あの.....番外編�い里箸海蹇�[描いてあったのはスタイルくんの似顔絵]になってますよ...！ (2023年2月2日 6時) (レス) @page38 id: da99e2fb00 (このIDを非表示/違反報告)
紫築(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！気長に待っていて下さると嬉しいです🥰 (2023年1月27日 22時) (レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
雫 - ぬぅうわあああ、むっちゃ続き気になります! 面白いです🤣 (2023年1月27日 20時) (レス) @page29 id: fbda915cf9 (このIDを非表示/違反報告)
紫築(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます…！最近忙しくてあまり更新できず申し訳ないです…！構成がまとまり次第、少しずつ書いていこうと思います…！！ (2022年10月11日 23時) (レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫築 | 作成日時：2022年9月16日 2時
