25【オーガの。3】 ページ26
「しばらくここに居ろ。茶でも入れてくる。」
『あ、はい。』
…え？どういうこと？
返事をしておいて、固まってしまった。
ここは、先程スキルさんが言っていたと思われる、小屋の中。
手作りだと、傍から見ればわかる木造の外観。
中も一部屋限りで、たくさんの本が本棚にしっかりと仕舞われて、武器と思われるものが武器入れらしき箱の中に入っていた。
部屋の中央には机が置いてある。座布団もある。広い。部屋中手入れが行き届いているのがわかる。
しかも、入口で履物が脱げるように石段がしっかり作ってあった。
そんな、小屋の中で。
私は靴を脱いで、部屋に上がった。
…え、本当にどうしよう。
まさか、本当にお茶を出してくれるの？私本当に招かれた？
まさか、と思って、小屋から出ていこうとしていた青髪のオーガさんを振り返る。
後ろで、オーガさんが扉を閉める直前に、ちらりとこちらに顔を出した。
「座って寛いでいるといい。」
…バタン。
小屋と同じく、木造の扉。それが静かに閉まった。
…どう思います？スキルさん。
私は、机の傍にあった座布団に腰を下ろしていた。
後ろには本がぎっしりと詰まった本棚がある。
机を挟んだ向かい側には武器入れがある。
私の左側に、ピィが丸まっていた。正座した私の膝に、猫みたいに顔だけ乗せている。
そのピィの向こうの壁に、窓らしきそれがあった。
締め切られたそれは、隙間から部屋に風を送っている。
私はじっと、右側の離れた位置にあるたった一つの
《罠です。》
んー…。例えば今から持ってくるお茶に毒が入っているとか？
毒を飲んでしまった私に、解毒剤を餌に情報を吐かせる。無くはない話だろう。私は無害なのだけれど。
…丁度、後ろを振り返ると、本棚に毒草について書かれた書物を見つけた。
というか私、字、読めたのか。
《いえ。毒はないかと思われます。もし
《あと、
では何をするというのだろうか。
閉じ込めたってこんな小屋。あの窓なんて、あそこにある武器使ったら一発だ。
《…スキル『
もちろん。聞きますよ、意見は大事だからね。
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ミナ(プロフ) - 夢見る雀さん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけるなんて感激です！頑張ります！！(´TωT｀) (2019年10月14日 21時) (
レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです！更新頑張ってください！ (2019年9月27日 5時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 3626 5503 63さん» ありがとうございます！(´；ω；｀)ゆったり更新ですが、がんばります！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - かぐやさん» そうですよね！アニメ2期も楽しみです(*^^*) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
3626 5503 63 - 更新大変かもしれないけど 頑張って下さい！ (2019年8月13日 10時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ | 作成日時：2019年6月29日 0時
