18【洞窟の外の。6】 ページ19
…だいぶ歩いたなぁ。
んーっと、両腕を上に広げ、伸びをする。
スキルさん、どれくらい歩いたのかな？
『ここは"ジュラの大森林"と呼ばれているのですが、森の端に近い暴風竜ヴェルドラのいた洞窟、"封印の洞窟"から少し離れた、オーガの里の近くです。』
大森林ということは、とても大きいのだろう。
たくさん歩いたのに、洞窟からはまだ少ししか離れてないんだ。
もちろん、ここに来るまでに危険な魔物には一切接触していない。
うん、スキルってすごい。
とりあえず、魔物なら魔物相手に。
あの時、人間ではないから、会話が出来ると思ったあの直感。それはいまだに生きている。
だから、とりあえずはそのオーガの里とやらに向かうことにする。
困ってる魔物を助けてくれる…優しい魔物ぐらい、居ても良いと思うんだ、うん。
…あ、そう言えば、リムルさん、元気かな？
まぁあの強さなら大丈夫だろう、多分。
そんなことを考えながら、少し高い崖の上から、その下を眺める。
オーガの里は…。
《はい。この崖を降りて、一日ほど真っ直ぐ進んだ先にあります。》
だそうです。
ちょっと怖いけど、ドッペルゲンガーのスキルの凄さを信じて進もう。
この崖に足場は…っと。
丁度足を置ける岩が、少し、ほんの少しだけ離れたところにあった。
その下にも、小さいが、私の足が置ける岩がいくつもあった。
あそこから降りよう。
地面にしがみついて、石の上に足を乗せる。
頭上で、親子の鳥が2、3羽鳴きながら飛んで、どこかにいく。
子供の鳥が、私の手のひらぐらいの大きさで、可愛いかったなぁ。
灰色の羽根が、ゆらゆらと私の目の前に落ちてきた。
滑り落ちたりしないように、ちゃんと足場を確認しながら降りよう…。
『…ふぅ。無事着地っと。』
地に、両足が着いた。
これで一安心だ。
《
うう…スキルさん、ありがとう！
やっぱり高さがあって、ちょっと怖かった。
よし、進むか。
この辺りまでオーガは来ているのだろうか？
少し森が開けている。
私は、また少し草木を分けながら、ガサゴソと音を立てつつ、森に入っていった。
ただ、いくら少し高さがあるからといって、回り道なんて面倒くさい。
『超速再生』があるのだから、少しくらい怪我してもすぐ治る。
そんな理由で崖を選んだのだが、実はいまだに冷や汗が止まらなかったりする。
…さてと。
汗を流すために水辺にでも行こう。
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ミナ(プロフ) - 夢見る雀さん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけるなんて感激です！頑張ります！！(´TωT｀) (2019年10月14日 21時) (
レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです！更新頑張ってください！ (2019年9月27日 5時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 3626 5503 63さん» ありがとうございます！(´；ω；｀)ゆったり更新ですが、がんばります！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - かぐやさん» そうですよね！アニメ2期も楽しみです(*^^*) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
3626 5503 63 - 更新大変かもしれないけど 頑張って下さい！ (2019年8月13日 10時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ | 作成日時：2019年6月29日 0時
