14【洞窟の外の。2】 ページ15
結論が出ました。
…やっぱあのリムルさんはやばい!
出遭っちゃ駄目だ、危険すぎる!!
最初はただ、輝く草や石(スキルさんがさっき「ヒポクテ草」と「魔鉱石」というのだと言っていた。)を食べてながら進んでいたのに、進んだ先で、何体もの魔物が出てきた。
あ、魔物の名前もスキルさんが教えてくれたのだけれど、もうすっかり忘れてしまった。…ま、いっか。
そんなことよりも。
私が歩いているだけでは出てこなかったのに。さらに言えば、リムルさんのあとを着いて行っている現在も、私個人は危険な魔物とは出遭っていない。
リムルさんは不運だなぁとか思ってしまった。
しかし、リムルさんはその危険な、危ない魔物たちを
…つまりは、リムルさんの方がその魔物たちより強いということ!
…普通に怖いわ。いや、リアクションとかは…普通な感じだったから悪いやつではないのだろうけれど…。
相変わらず、リムルさんはぽよぽよと歩き進めている。
それにしても、現れた魔物から、一度も逃げてないんだよね、あのリムルさん。
すごいなぁ…。
《
あ、なるほど。だからあんなに挑んでいっていたのね。向上心があるのは良い事、良い事。
暫く進むと、リムルさんの目の前に大きな門が現れ、それにより道が塞がれていた。
門の扉は、少し寂れていた。
…スキルさん、これは、
《はい。外との出入りの為の門扉であるかと思われます。》
来ました!来ましたよ!!
ついに外に出られる!!!
飛び跳ねる勢いで、私は喜んだ。
長かった…とても。リムルさんは飲まず食わずで大丈夫みたいだったけれど、私は、せめて水分補給だけはしなければならないようで、時々近くの水辺で水分を得ていた。
その度にリムルさんを見失わないように必死だったのだ。
そんなことを考えていたら、
ギギギィィィッーーー!!!
重たい音が、洞窟に響く。軋む音を立てながら、扉が開いた。
と、同時に、陽気な声が風と共に入ってくる。
騒がしい三人組の人間。旅人とか…かな?
《はい。魔物を倒しながら旅をする、冒険者かと思われます。》
へー…。
まぁいいや。話しかけたいわけでもないし。
それよりも
私は、三人組の向こうに、眩いほどの光を見た。
…やっと、出られる。
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ミナ(プロフ) - 夢見る雀さん» ありがとうございます(´;ω;`)そう言っていただけるなんて感激です!頑張ります!!(´TωT`) (2019年10月14日 21時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです!更新頑張ってください! (2019年9月27日 5時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 3626 5503 63さん» ありがとうございます!(´;ω;`)ゆったり更新ですが、がんばります! (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - かぐやさん» そうですよね!アニメ2期も楽しみです(*^^*) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
3626 5503 63 - 更新大変かもしれないけど 頑張って下さい! (2019年8月13日 10時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ | 作成日時:2019年6月29日 0時