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愛理「別に私は将来Aと良ちゃんが結婚してもいいけど？」
A専用のカップに
コーヒーを注いだ。
A「まさか。」
愛理「Aほど良ちゃんのこと理解してくれている女の子はなかなかいないし、それにこんなにもかわいいじゃない」
愛理のコーヒーを飲みながら
ちょっと想像してみたが…
A「ないないない！！私は確かに良太郎のこと…好きかもしれないけれど、良太郎はそうじゃないもの！！」
愛理「それが意外とちゃんと意識してるかもよ〜？」
A「ない！断じてないと思う！」
愛理は全力否定するAにちょっと笑った。
A(確かに私は…好きだけど…でも良太郎は絶対にそんなことないから)
幼い頃から一緒に過ごしてきたが
いつからだっただろうか、良太郎のことを意識してしまうようになったのは。
良太郎は誰に対しても優しいことをわかっていたのに
その優しさに胸を打たれて
どこか他とは違う特別な感情を抱くようになったあの時。
A(いや、違う、それ以前にも…)
そうだ、辛くなった時
そばにいて励ましてくれたのが良太郎だったんだ。
優しくて、本当に優しくて
あの暖かい手が頭にぽん、と乗った時
ボロボロに泣いたのを覚えてる。
"じゃあ、僕がしょうらいAのだんなさんになるね！"
A(ない、絶対にない)
"もう1人にしないよ"
A(嘘だ、私はひとりぼっちじゃない、置いてけぼりにされてる)
家族と好きな人の狭間で揺れ動く気持ち。
ずっとずっと隠してきたのに。
家族だと見られてると何度自分に言い聞かせても自分の気持ちは正直で。
A(本当に野上になれる日はくるんでしょうかね)
傷ばかり増やして帰ってくるのは
大変なことだが
こんなこと言っちゃダメだと分かっているけれど
良太郎『ありがとう、A』
ありがとう、と言われるのが嬉しかったりする。
A(あー、もうよくわからない)
いつもはそんなに気にしないコーヒーの苦味が今日はより一層感じられた日だ。
カップを皿に置いて
考えることは今日も同じ。
愛理「良ちゃんったら、自分の大切な女の子にあんな顔させてるうちは…幸運の星は寄ってこないわね〜」
少し頬を赤らめて
飾ってある望遠鏡を眺めるAを見て
愛理がそう呟いたことを
Aは知らない。
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ちあ(プロフ) - 横峯俊さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2019年12月8日 21時) (
レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - 初見です！こんなに電王の本編を丁寧になぞってある作品初めて見ました！シリーズ通して応援させていただきます！ (2019年12月8日 19時) (レス) id: c8474ba40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあ x他1人 | 作成日時：2019年10月19日 11時
