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力尽きて、横に首を降る。
キョロキョロと、もう一度注目されていないか確認したアーヤは、
続けて、囁いた。
「外行って、空気すってきたほうがいいよ。
先生には伝えておくから。早く!翼今にも倒れちゃいそうだよ。」
本当は、男として強がりたいところだけど、これ以上いたら
余計カッコ悪いことになる…。
縦に頷いた俺は、近くにあったノートに、
"ごめん、ありがと。頼んだよ"
って走り書きをして、理科室の扉に向かった。
途中で、
「ツバサッ!?」
「おい美門!」
「どこ行くの!?」
なんて声が聞こえたけど、右から左に流して扉のそとに出た。
綺麗な空気を吸い、座り込んだ俺。
ああ、ホントにアーヤと同じクラスの同じ班で良かった…。
じゃなきゃ俺、完全に倒れてた...。
「翼、大丈夫?」
突然後ろから話しかけられて振り向くと、
アーヤだった。
いつもなら臭いで、話しかけられる前に分かるんだけどな、。
「アーヤ、授業は?」
「あはは、抜けてきちゃった。
でも、本当に臭いがきつくて気持ち悪くなりそうだったもん。
嘘はついてないよ。」
俺の隣に座ったアーヤがクスクスと笑う。
ていうか、アーヤも気持ち悪かったんだ。
そんな中、俺に気遣ってくれたわけ?
「翼?ボーッとしてどうしたの?」
ほんっと、お人好しだよね。
「ううん、アーヤと同じクラスの特権だなって思っただけ。」
「えー?よくわかんないよ!」
いいんだよ、分かんなくて。
ただ、あいつらより先に俺から、アーヤにこの気持ちを伝えるからさ。
「何でもないよ。」
待っててよ。
end*
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アーヤラブ - アーヤがドSになってハニートラップして黒木くんすら完熟トマトになった話とかどうですか (2017年7月29日 19時) (レス) id: e20eb2a2ec (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - すごく面白かったです! 更新頑張ってください! (2017年1月22日 8時) (レス) id: b6497b7afe (このIDを非表示/違反報告)
みう - 更新してください!!楽しみに待ってます(○´ω`) (2017年1月1日 23時) (レス) id: fce73729d8 (このIDを非表示/違反報告)
るー - 早く更新して (2016年10月28日 0時) (レス) id: 780da56f81 (このIDを非表示/違反報告)
みも(プロフ) - ココアさん» いえいえ!こちらこそすみません!それは全然いいですよー!!( ̄- ̄)ゞ (2016年8月7日 16時) (レス) id: 9a5dc6c997 (このIDを非表示/違反報告)
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