プロローグ ページ1
【4月某日】
「おいデクてめぇ！！
いい加減雄英諦めろって言ったよな？あん？？」
「いや、僕は、その･････」
「モジモジ喋りやがって！聞こえねぇんだよ！」
桜舞う季節
綺麗なピンク色に染まる街中･･･の、路地裏で
僕は今日も幼馴染であるかっちゃんこと爆豪勝己に絡まれていた
「こんなもん集めた所で無個性には価値なんざねぇんだよ」
「あ、待って！！それは僕の！」
「あ゛？」
「ひぃぃぃ」
何が彼の機嫌をここまで損ねさせてしまったのか
何度考えても分からないし
やっぱり理不尽な気もするし
奪われたノートは彼の個性によって焦がされてしまう
あー、これで何冊目…。
なんて思いながらもそんな発言を出来る程の勇気もなく
「いいか。明日朝一で職員室に行って進路変更の紙を書け｣
「え！？」
「分かったな！！！」
それだけ言ってズケズケと歩いてく傲慢な後ろ姿を
僕はあと何度見送ればいいんだろう
「誰が進路変更なんてするもんか･･･」
小さく反論はするけど
それを直接本人に言えないのが己の弱さ
仕方ない
帰ってまた新しいノートに書き写そう
そう思って立ち上がろうとした僕の目の前に
何故だか先程焦げて捨てられたノートが
驚いて顔を上げた先には人が立っていた
(いつからそこに･･･！？)
こんなに至近距離にいるというのに
あまりにも気配を感じなかった
(女の子、だよな。)
マスクと深く被った帽子であまり顔は見えないけれど
腰まで伸ばされた白銀の髪が風で揺れ
見つめる漆黒の瞳が僕の心臓を微かに早める
『キミ、虐められてるの？』
「え？」
『･･････』
「あ！いや、えーっとその
いじめられてるというか、いじられてるというか･･･。｣
あまりの儚さに
人形なんじゃないか？なんて疑ってたから
まさか喋るとは思わず
とっさに答えた僕はきっと。挙動不審だったに違いない
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Lin(プロフ) - ぽんさん» めちゃめちゃ嬉しいコメントありがとうございますっ！！ ヒロアカにハマりすぎてスピード更新頑張ってるので楽しんでもらえていたら嬉しいです^^* (2020年5月14日 3時) (
レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 続きが気になるぅぅぅぅ…あ、初コメ失礼します(土下座)めっちゃ面白い作品に出会った…更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: 20584b11a2 (このIDを非表示/違反報告)
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