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ヨシさんの驚きっぷりは半端じゃなかった。
「裕太とAちゃん?なんでその組み合わせ?」
「話すと長いので割愛です。」
裕太くんはヨシさんの質問をバッサリ切り、カウンターのスツールに腰かけた。
呆気にとられるヨシさん、そして気にせずメニューを見始める裕太くんの図がなんともおかしかった。
「Aちゃん、どうゆうこと?」
確かに、どう説明すればいいのか・・・
「話すと長いので割愛します。」
そう言うと、隣で裕太くんがプッと吹き出した。
「Aちゃんまで、そんなことを。おい裕太!」
ヨシさんは不服そうに裕太くんからメニューを取り上げた。
「あぁー!わかりましたよ。また今度話しますから。ヨシさんお腹すいた!」
「おまえなぁ。ったく仕方ねぇな、ちょっと待ってろ。」
ヨシさんはそう言ってキッチンに入って行った。
今までの裕太くんからは想像がつかないヨシさんへの甘えた一面。
でもそれがすごく可愛くて。
クールに見えるのにお茶目で、カッコいいのに可愛くて、私の知らない裕太くんがまだたくさんいる。
ヨシさんの料理を食べて幸せそうに笑う顔も、グラスを持つ長い指先も、裕太くんの表情や仕草のひとつひとつが私の心を掴んで離さない。
理屈じゃないんだ。
この人と一緒にいたい。
「好きだから一緒にいたい」
律子先輩のあの時の言葉が頭の中で反響する。
私、裕太くんのことが好き。
私の心の中で結界が壊れたように裕太くんへの想いが溢れ出した。
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作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年12月8日 20時