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思い浮かんだのは2人の男性だった。
優しいのに少し意地悪で時々見せる真剣な表情がカッコいい太輔先輩。
爽やかで優しさに溢れてる天使のような笑顔が素敵な裕太くん。
「あ、いるんだ?」
「よく、わからないんです。気になるというか憧れというか。」
「憧れ?」
「はい。素敵だなと思うし、ドキドキもするんですけど。それが好きかと聞かれると確信がもてません。」
「ドキドキするってことはときめいてるんじゃないの?」
「そうなのかもしれないですけど・・・。例えば、律子先輩が有名なカッコいい俳優さんを目の前にしたらドキドキしません?」
「しちゃうわね。確かに相手の容姿が良かったら、それだけでドキドキしちゃうかも。」
「そうゆうドキドキかもしれないって思うんです。だからまだわかりません。」
どちらのことを言っているんだろう。
いや、どちらもだ。
カフェの窓際に座っていた裕太くんも、失くした履歴書を走って届けてくれた太輔先輩もどちらも憧れように思っていたのだから。
「律子先輩はいるんですか?好きな人。」
「うん、いるよ。でもねぇ、私には全然興味なしって感じかな。」
「告白したんですか?」
「しないよ。彼に告白させるの。彼が告白してくるくらいイイ女になろうと思ってる。」
「律子先輩カッコいいですね。先輩はどうゆう時に好きって思うんですか?」
「どうゆう時?そうね、この人と一緒にいたいなって思う時かな。好きと一緒にいたいはイコールじゃないけど、好きだから一緒にいたいんだと思う。」
「一緒にいたい・・・ですか。」
「Aちゃんの気になる人も一緒にいたいって思える人だといいね。」
アパートの部屋に帰ってからも律子先輩に言われたことを考えている。
私は太輔先輩、もしくは裕太くんと「一緒にいたい」のだろうか。
まだわからないけど、1つだけハッキリしていることがある。
それは
裕太くんとまた会いたいと願っている私がいることだ。
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作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年12月8日 20時