検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:29,855 hit

28 ページ11

「え、宮田くん、いいの?」

「うん、いい。宮田も泊まりたいって言ってたから。」

そう言って裕太くんは微笑んだ。

住宅街の暗い夜道を街灯の明かりだけを頼りに歩く。
自転車を押しながらゆっくりと歩幅をすすめる裕太くん。
私の歩くスピードに合わせてくれてるのがわかる。

さっきまでみんなで騒いでいたせいか、夜の静けさが2人きりであることを妙に意識させる。

「そういえば裕太くんって、どうしてタマって呼ばれてるの?」

「あ、言ってなかったっけ?苗字が玉森っていうんだ。」

「珍しい苗字だね。」

「そうだね。あんまりいないかな。」

「それで、みんな玉って呼んでたんだね。私もみんなみたいに呼ぼうかな。玉くん?玉ちゃん?」

そう言った時、腕をつかまれ、裕太くんの方へ引き寄せられた。

ドキ・・・

「あ。ごめん、後ろからチャリが来るから待って。」

ドキドキ・・・

裕太くんに聞こえてしまいそうなくらいの近さ。

自転車が通り過ぎるのを確認すると裕太くんが言った。

「1つ聞いてもいい?」

「うん?」

「あの・・・太輔さんと付き合ってるの?」

「え?藤ヶ谷先輩?なんで?」

そう言い終えてから昨日のことが頭をよぎった。
手を握って頭を撫でてくれた藤ヶ谷先輩。
その優しい笑顔が浮かんだ。
でも、先輩と付き合っているわけじゃない。

29→←27



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
107人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , 玉森裕太 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年12月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。