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目が覚めると、時計の針は昼の12時をまわっていた。
昨晩はドキドキした気持ちとフワフワした気持ちが重なって、なかなか寝付けなかった。
休みの日ということもあって、寝すぎてしまったみたい。
ベッドから起き上がったところで携帯の着信音がメールの受信を知らせた。
画面に表示されているのは知らないアドレス。
メールを開くと
「おはよう。
昨日は一緒に飲みに行けて楽しかったな。
二日酔いになってないか?
また来週、会社で。
律子にAの番号とアドレスを教えてもらいました。
俺のもちゃんと登録しとけよ? 藤ヶ谷太輔 」
藤ヶ谷先輩!
名前を見た瞬間にフラッシュバックする昨日の出来事。
思い出しただけで、心臓の鼓動が早くなっていく。
今までは同じ会社にいても近づくことさえ出来ない憧れの存在だった藤ヶ谷先輩があんなにも近くにいた。
あの時のこと、ちゃんとお礼を言いたいのに、未だに言えてない。
昨日は言える絶好のチャンスだったのに。
私が今の会社で働けるのは藤ヶ谷先輩のおかげといっても過言ではない。
あれは入社試験の日だった。
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作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年12月8日 20時