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「裕太くん、こんばんは。」

牧田先輩が声をかけた。


裕太くん。

っていうんだ。


彼は、私の方を見て驚いた顔をしている。

「裕太くんったら驚き過ぎ!」

牧田先輩はクスクス笑いながら、私の方を向いて言った。

「ここのお店ね、入社した頃から太輔と渉と私、3人の隠れ家なの。
他の誰かを連れてくるの、Aちゃんが初めてだから。」

私が初めて・・・。
先輩たちの仲間に入れたようで、なんだか嬉しい。

「あの、律子さん・・・」

驚いた顔をしていた彼が何か言いかけたその時
キッチンから別の男性が出てきた。

「よぉ、律子。いらっしゃい・・・?!
珍しいな、おまえらが誰かを連れてくるなんて。」

牧田先輩はその様子をおもしろがりながら、

「ほらね、みんな驚いてる。」

と、小声で言った。

「ヨシさん、この子私たちの後輩でAちゃん。可愛いでしょ。
で、こちらがこんな顔だけど、とても優しい店長のヨシさん。
私の大学の先輩なの。」

牧田先輩が紹介してくれた男性は髭を生やしたワイルドな雰囲気の人だった。

「おい、律子。こんな顔は余計だろ。
Aちゃん、いらっしゃい。ゆっくりしていってね。」

そう言ってヨシさんはニッと笑った。

「裕太、ぼーっとしてないで案内してやれ。」

ヨシさんに言われている彼の方を見ると、目が合った。


彼は私のこと・・・


視線はすぐに逸らされ

「こちらです。」

と、彼は店の奥へと案内してくれた。







・・・覚えてるわけないよね。

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷大輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年11月26日 23時

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