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里香ちゃんの話に付き合ってたら、約束の時間が迫っていた。
急いで着替えを終わらせロビーに向かうと
牧田先輩が手招きしてこちらを呼んでいる。
「遅くなってすいません。」
牧田先輩のところに駆け寄るが、藤ヶ谷先輩と横尾先輩の姿はない。
「お疲れさま。
太輔と渉、先に店に行ってるって。
私たちも早く行こう。」
牧田先輩に連れられて藤ヶ谷先輩たちの待つお店に向かった。
そのお店は職場から少し離れた路地裏の細い小道に面していた。
ゴツゴツとした石のような壁に洞窟を思わせる入口。
カフェ看板がなければ見逃してしまいそう。
入口を進むと階段があり、右側にカーブしながら2階へと続いている。
階段を上がりきったところに木製の扉があり
ダイニングバー“Eternal”
と書かれた小さな看板がぶらさがっている。
扉を開けるとオシャレなジャズが聞こえてきた。
店内は薄暗いながらも木の温かみを感じる。
最初に見えるのは6席程のバーカウンター。
その奥にもう少し空間があるように見える。
「いらっしゃいませ。」
カウンターの後ろにあるキッチンから白いワイシャツを着た黒髪の若い男性が現れた。
小さい顔にスラッとしたモデルのような出で立ち。
白のワイシャツが爽やかさを際立たせているが、それでいて柔らかい雰囲気を纏っている。
・・・私、この人知ってる。
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作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年11月26日 23時