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「これ、頼まれちゃったの?」
声のする方に振り向く・・・
「ふ、藤ヶ谷先輩?!」
先輩は資料に目を向けながら、隣のデスクの椅子を引っ張り、腰掛けた。
「それで自分の仕事は終わってんのか?」
「いえ、まだ1つ残ってて。」
「時間で上がれないじゃん。」
あ、今日の約束のこと。
「すみません。」
せっかく先輩たちと飲みに行けるのに。
先輩は資料を読んだまま何も答えてくれない。
もしかして、呆れられちゃった?
「あの・・・藤ヶ谷先輩?」
「それ10分で終わらせて。俺、その間に資料見ておくから。」
「え?いや、でも・・・」
「いいから、さっさとやるぞ。」
そう言って、資料を読み始めた。
うそ?手伝ってくれるの?!
真剣な顔で資料を読む先輩の横顔は、それはそれはカッコ良くて見とれてしまう。
腕時計を確認した先輩が再び資料に目を向けながら言う。
「そんなのんびりしてていいのか?残り9分だぞ。」
「っっ、はいっ!」
慌てて残りの仕事にとりかかる。
うわっ、見とれてたのバレたかな??恥ずかしい。
そして約束の10分が経った。
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作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年11月26日 23時