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料理はどれも美味しかった。
話も弾み、当然お酒も進むわけで、あっという間にグラスが空いていく。
次はビールじゃなくてシャンディガフを頼もう。
「あ、わたし・・・・」
「ヨシさーん、ビール4つ!」
私の声は牧田先輩のオーダーでかき消された。
まぁ、いっか。
「ちょっとトイレ行ってくるわ。」
藤ヶ谷先輩が席を立つ。
それを見計らって牧田先輩が話し始める。
「ねぇ渉。珍しいと思わない?」
「なにが?」
「だってAちゃんを飲みに誘うって決まった時、店はここじゃないと思ってたから。
ヨシさんと裕太くんも驚いてたし。」
「確かに。俺ら以外の誰かをこの店に連れてくるの、太輔が嫌がるもんな。」
「そう。でも太輔がここにしようって言ったんだよね。
渉、太輔なんか言ってなかった?」
「さぁ?
Aちゃん、太輔に気に入られてるんじゃない?」
横尾先輩はニヤニヤしながらこっちを向く。
私が、藤ヶ谷先輩に気に入られてる?!
「まさか!!そんなことないですって。」
まともに話したのだって今日が初めてなのに。
そんなこと、あるわけがない。
ドン。
テーブルにお酒の乗ったトレーが置かれた。
「おまたせしました。」
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作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年11月26日 23時