検索窓
今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:27,111 hit

12 ページ12

「ありがとう裕太くん。
いつもカッコイイわね。」

牧田先輩が声をかける。
彼は少し照れながら微笑み、お礼を言って戻って行った。

キッチンに戻って行く彼をつい目で追ってしまう。
それに気付いた牧田先輩が言う。

「裕太くん、イケメンだよねー。
いつも笑顔だし、優しいし。
イイ男だと思わない?Aちゃん?」

私の返事より先に横尾先輩が答える。

「いつも笑顔なのは俺らが客だから当たり前でしょ。
確かに裕太はイケメンでイイやつだけど。
イケメン全員がイイ男とは限らないよ。
そもそもイイ男っていうのは、人として・・・」

「あー、もういい、わかったから。
そうやってさー、
渉は人がいい夢見てるのにすぐ打ち砕くよね。」

「俺は律子と違って現実的なの。」

牧田先輩がふくれてる。

それを見た藤ヶ谷先輩は笑いながら今度は私に向かって言う。

「Aは裕太みたいな人がタイプ?」

えっ?

思いもよらない質問をされ、答えを見つけられない私。


私は・・・


「えっと・・・顔だけじゃ、わからないですね。」

ようやく絞り出した答えに

「なにその意味深な反応!!」

と、からかう牧田先輩。

首を横に振る私を見て、

「あやし〜い。」

牧田先輩と横尾先輩がニヤリとした。


「Aは人を外見だけじゃ判断しないんだよ。律子と違って。
だいたい律子はいつも男を外見で選ぶから失敗するんだよ。」

と、藤ヶ谷先輩が笑いながらそう言った。

「失礼!太輔、失礼!
失敗っていうな!私はね・・・」

牧田先輩が恋愛について持論を語り始めた。


藤ヶ谷先輩、私が困ってたから

話題を変えてくれた?


藤ヶ谷先輩と目が合う。
先輩は私に向かって軽くウィンクをするとグラスに残ったビールを飲み干した。

13→←11



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷大輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Pyon-co | 作成日時:2014年11月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。