淡い恋のはずだった

じゅうさん ページ13

千賀「Aー、この後ご飯行かない？」




滉大に告白された次の日


気まづくなっちゃうかなって思ってたのは私だけで


滉大はいつも通り






『いいよ、どこ行く？』



千賀「Aの好きなところでいいよ」



『んーーー、じゃあ焼肉！』



千賀「本当、焼肉好きだね笑」



『そりゃあね！笑
あっ、他に誰か誘う？』



千賀「……いや、2人で行きたいんだけど、」




『えっと、』



千賀「…俺さ、もう包み隠さないことにした、Aが好きなこと」



『えっ？』



千賀「Aが金子さん好きでも、俺にもまだチャンスあるし、
これからはガンガンいくから。覚悟しとけよ？」







……やっぱり前言撤回。


全然いつも通りじゃない


滉大ってこんなキャラだったっけ？



本当に調子狂う…







千賀「じゃあ、また後で
試合頑張ろうな」





『うん、また後で』









源田「Aー、今日さぁ……って何そのしかめっ面」




『壮亮……私どうしたらいいと思う！？？』



源田「え、なにが笑」



『実はさ、』





ネコさんのことを本気で好きになってしまったこと


でも、今はケンカしていること


滉大に告白されたこと……


全部話した






源田「そっか。そんな事があったんだ…
大変だったね、」



『うん』



源田「やっばりネコさんのこと…」



『…うん』



前に壮亮に彼女になりたい訳じゃないって言ったけど


それももう違う。



源田「しかも、告白されたんだもんね。混乱するよね、」



『混乱はしてるけど、滉大のことちゃんと考えたくて、』



源田「そうだよね、
…でも、ネコさんともちゃんと仲直りするんだよ」



『うん、ありがと壮亮』



源田「全然。辛くなったらいつでも言って、って言ったじゃん」


『うん…！本当ににありがとう』






壮亮に言われたとおり、ネコさんとちゃんとも仲直りしないと



曖昧な感じで滉大に返事はしたくない。




…何かきっかけがあればいいのに。

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