じゅうに ページ12
あれからネコさんとは話せていない
調子も上がらなくて今日の試合もミスしてばっかり
こんなんじゃ全然ダメだ…
千賀「Aーー」
試合が終わった直後、滉大に話しかけられた
千賀「今日、様子おかしかったけど、なんかあった？」
『ん？何もないよ！めっちゃ元気だし！』
本当は辛くて、泣きそうなくらいだけど
心配かけたくなくて、笑顔をつくってでそう答えた
千賀「……俺でもわかる。Aがムリしてるってことくらい」
なんで、滉大はこうやって私の心を見透かしてくるのだろう
『そ…れは……っ』
我慢していた涙が溢れてくる
『ごめっ…いきなりこんな……』
千賀「我慢しなくていいよ
俺の前では、ムリしないで。」
滉大は何も言わずにずっと傍にいてくれた
背中をトントンしてくれて心地よい
千賀「落ち着いた？」
『うん…っ』
千賀「……もしかしてさ、原因って金子さん？」
『や…えっと』
千賀「俺だったら…」
『え…？』
千賀「俺だったらそんな辛い思い絶対させない。
前も言ったけど、俺でいいじゃん」
千賀「……俺、Aのことが好きだ。」
え…？好き…？
滉大が私のことを…？
前も…ってその時は酔ってたから冗談かと思って、
というか今も慰めるために言っただけなんじゃ…？
千賀「お前その様子じゃ信じてないだろ」
『うゎっ』
腕を引っ張られたと同時に全身に温もりを感じた
えっと…今私、滉大に抱きしめられてる？
『ちょっ滉大っ、くるし…』
滉大に力強く抱きしめられ、
抜け出そうとしても抜け出せない
千賀「これでわかったろ？
俺が好きだってこと。」
『わかった！わかったから！離して…！』
千賀「顔真っ赤…笑」
『…しょうがないじゃん
こういうのに免疫ないんだからっ！』
千賀「まぁ、そういうところも好きだけど」
『……！？』
こういうことを平然と言ってくるから
本当に心臓に悪い
その顔の良さちゃんと自覚しないとダメだよ、
千賀「俺、本気だから。どれだけ時間かかってもいいから、俺のこと真剣に考えて欲しい」
『わかっ…た』
滉大は同い歳なのに、私よりも大人びていて
頼れて、かっこよくて、優しくて
ずっと友達だと思ってた…………
けど、
今回は私もちゃんと向き合うんだ
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汐泉(プロフ) - かなとさん» すみません外したつもりでした。ちゃんと確認してから投稿するべきでした (2019年10月16日 7時) (
レス) id: efbe46face (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月16日 7時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐泉 | 作成日時：2019年10月16日 7時
