第49話 ページ2
「…………」
「………………」
あああ怖い怖い怖いぃ………………
大倶利伽羅さん声低いし大きいし…………………
一般的にはこれを膠着状態と言うのでしょう、多分。
私のことを全く見ない大倶利伽羅さんと、動くことの出来ない私。
「こぉら伽羅、主にちゃんと挨拶しなきゃダメだろ?」
大倶利伽羅さんの隣にいた少年………太鼓鐘貞宗さんだったっけ?
彼が大倶利伽羅さんの袖を引っ張った。
「………ふん。大倶利伽羅だ。馴れ合うつもりは無いからな」
馴れ合うつもりはないってのはさっきも聞きました…………
………私と関わるのそんなに嫌…?
……………嫌か。審神者だしな。
「…は、初めまして…Aです」
「………………」
無 視 。
泣きたいです私。………いやまぁ、予想はついてたけれども!!!
「ごめんな主。伽羅は誰にでもこんな感じだから、あんま嫌いにならないでやってくれよ?」
「えっあ、はい……」
「俺は太鼓鐘貞宗。よろしくな、主!」
「よっ、よろしくお願いします……!」
そう言ってニコッと笑う太鼓鐘さん。
はぁぁぁあ明るい………!!!!!
「え、えぇと……燭台切さんから聞いてると思うんですけど、おふたりのお手入れ、させていただいても大丈夫ですか…………?」
「…これくらいの傷、自分で何とかなる」
「何とかなってないから今も傷だらけなんだろ?大人しく手入れ部屋行くぞー?」
そうしてなんやかんやで、太鼓鐘さんが大倶利伽羅さんを引き摺って手入れ部屋に押し込んでくれた。ありがたい…………
2振りには申し訳ないけど少し待っていただいて、三日月さんを探して本丸内を歩き回る。
でも、入ったらいけない部屋とか入っちゃったら詰むからなぁ…………
誰か、三日月さんが何処にいるか知ってそうな人いないかな。
そう思って縁側に出てみると、誰かがお庭を眺めながらお茶を飲んでいた。
…………は、反射的に隠れちゃった、どうしよう!?
そーっと、角から縁側を覗いてみる。
あれは…………
「何をしておられるのですか?」
「ひゃあああああ!?!?!?」
だっ、だ、だ、誰!?!?!?
驚きすぎて後ろに倒れそうになった私の身体を、誰かがそっと受け止めた。
「い、一期一振さん……!」
「申し訳ありません。驚かせるつもりはなかったのですが……」
「大丈夫です…私がビビリなだけです………」
…………いつか心臓爆発するって、絶対。
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らび(プロフ) - やよさん» ありがとうございます〜!!近日中に更新予定なので待っててください〜!!! (2022年1月12日 18時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 更新待ってます!!!!めちゃめちゃ面白いです!!!! (2022年1月8日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!自分のペースでのんびり頑張ります! (2021年7月15日 15時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください! (2021年7月11日 19時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - Ayu_3さん» ありがとうございます………可愛いと思っていただけてるならとても嬉しいです………!! (2021年2月7日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らび | 作者ホームページ:
作成日時:2020年12月25日 23時